自作漫才「唇がかさかさ、新世界三大美女」
A「えぇどうもどうも。もうね、お正月も一区切りしまして落ち着いて参りましたけども、この時期になると唇が荒れていけませんな。」
B「そうですね、乾燥してますからね、この時期は。私なんかはこの間朝起きましたら唇かっさかさで開きませんでしたわ。」
A「ありますね、そんなことも。」
B「そのうえ私目ヤニがひどいもんでしてね、目も開かない唇も開かない大変でしたよ。」
A「それは大変でしたね。」
B「そのうえ鼻づまりまでありまして、なんやこれ顔面シャッター街かいなとね」
A「汚い話をしなさんな。」
B「顔面三重苦かいなと!」
A「いやまぁ大変だったんですね」
B「整備不良もいいとこやぞ!と!」
A「うるさいなぁ君は!もっと綺麗な話をせんかい綺麗な話を!」
B「綺麗な話ですか…あっそうじゃあ君世界三大美女ちゅうのをしってますか。」
A「そうそう人を馬鹿にするもんじゃないですよ。楊貴妃、クレオパトラ、小野小町。この三人でしょうが。」
B「おぉよく知ってますねぇ。義務教育しか受けてない割に。」
A「こら!中卒を馬鹿にするな!中卒でも立派に活躍してるひとはたくさんいますからね。」
B「例えば?」
A「あの今大人気の佐々木希。高校中退ですって。」
B「そらお前佐々木希はあれだけ美人さんだからいいけども、お前のその油被ったぬれおかきみたいな顔で…」
A「誰が油被ったぬれおかきみたいな顔ですか!妙なたとえせんといてくれ!」
B「いやいやそんな話は置いといてですね、最近新世界三大美女っていうのがあるらしいですよ」
A「そうなんですか、それは知りませんなぁ。」
B「誰かわかりますか?」
A「んん誰ですかねぇ。ミラジョヴォヴィッチとかですかね。」
B「他は?」
A「テイラースウィフトとかですかね。」
B「あと一人は?」
A「んん…じゃあ日本代表で山本モナ。」
B「また微妙なとこ出してくるなぁ。日本でももっと他に居るでしょうが。」
A「いいでしょう好きなんですから!それより早く正解を教えてくださいよ。」
B「ではまずは惜しくも三大美女に入れなかった4位から!」
(ふところからカセットプレーヤーを取り出す)
A「そんでまたカセットテープて古いなぁ君!iPodとか使いなさいよ!iPodとか!」
B「なんですかその「iPod」って。「愛・佐世保」なら知ってますけど」
A「全然違いますわ!「愛・佐世保」ってそれ去年話題になった平浩二の新曲のタイトルでしょうが!カップリングの方の歌詞がやたらミスチルのと似ててパクリじゃないかって大騒ぎになったやつでしょう!」
B「えらく説明的なつっこみですなぁ。もっと端的にばしっと突っ込んでくださいよ。」
A「知らない人にもわかりやすい親切な突っ込みなんですよ。それ私の持ち味ですから。」
B「自分で言うな。じゃあドラムロールいきますよ。」
A「早くしてくださいよ。」
(B、プレーヤーのスイッチを入れる)
カセット「(Bの声で)どぅるどぅるどぅるどぅる♪」
A「自分で言うてるんかい!それならここで今君が言えばいいでしょう!」
カセット「どぅるどぅるどぅるどぅる♪」
A「そんで長いな!君、狭い部屋で一人でこんなもん吹き込んで悲しくならんかったんかい。」
カセット「どぅるどぅるどぅる」
B「ジャン!山本モナ!」
A「最後「ジャン」て自分で言うんかいな!なんじゃその過去のお前と現在のお前のコラボは!そんで4位山本モナ?割りと俺惜しいんですねぇ。」
B「(小声で)実は僕も好きなんです。」
A「そうなんですか、なんで小声なんだかわかりませんけども」
B「不倫報道のときはがっくりしてね、僕舞台休んじゃいましたよ。」
A「お前は福山ロスのOLか!しょうもないなぁ君!」
B「そうそう不倫報道といえばみなさん知ってます?ベッキーが…」
A「言うな!もうみんな知ってますわ!そんなことより早いとこ三大美女発表してくださいよ。」
B「わかった。わかった。では第3位の発表!」
(B、プレーヤーのスイッチを押す)
カセット「どぅるどぅるどぅるどぅる♪」
B「ジャン!叶恭子!」
A「いや叶恭子入ってくるんですかぁ?姉妹のお姉さんの方ですよね。」
B「では第2位の発表!」
A「急にテンポ出してきましたね。」
(カセットテープが最後までくる。)
B「あれ、もう最後まで回ってしまいましたわ。」
A「巻き戻せばすむ話でしょう。」
B「いやそれがこのプレーヤー巻き戻しが壊れてましてね。鉛筆でこうくるくるくるくるやらないと戻らないんですわ。」
A「めんどくさいなぁもう。カセットのこう反対の面には入れてきてないんですか。」
B「B面ですか?B面には「瀬戸の花嫁」が入ってます。」
A「これまた古いなぁ君!いつ聞くんですかそれ。」
B「いい曲ですよ、「瀬戸の花嫁」」
A「そらいい曲ですけどもっと最近の曲も聞いた方がいいですよ。」
B「そんなこという君は何を聞いてるの。」
A「邦ロックなんてよく聞きますよ。セカイノオワリ、ONEOKROCK、下衆の極み乙女…あ。」
B「そうそうベッキーがね…」
A「だからやめときなさいって!」
B「やめときなさいって今の完全に誘ってましたでしょ。」
A「まぁ私もひとの不幸は嫌いじゃないですから…何を言わせるんですかもう。そんなことよりドラムロールなくていいから早いとこ発表してくださいよ。」
B「では2位の発表……叶美香!」
A「いや叶姉妹二人で入ってくるんかい!世界単位の話のなか!しかも姉3位で妹2位なんですね。」
B「(小声で)妹が姉を超えた瞬間。」
A「えぇまぁね。なんで小声かはやっぱわからんのですけど」
B「(Aの耳元で)姉は無理だけど妹は抱ける。」
A「そんなこと言わなくていいですよ!恭子さんに失礼ですから!」
B「(小声で)でも自分は恭子さえ抱けない程度の男であることもまた知っている…つらい…」
A「漫才中に自己嫌悪になるな!なおさら恭子さんにも失礼なこと言うてますし!」
B「では1位の発表!……小柳ルミ子」
A「いやそれはあんたが好きなだけでしょうが!もういいわ!」
A,B「どうもありがとうございました。」
(B,プレーヤーのスイッチを入れる)
カセット「(Bのこえで)瀬戸は♪日暮れて♪」
A「いやそれもあんたの声なんかい!いいかげんにしなさい。」